「・・・・市丸か。」
「っ!?」
「こんにちは。六番隊長さん。・・・と。」
ちゃん。
ガバッと起き上がり、白哉を押し返す。
それに応えるようにから身を引く白哉。
信じられない、という表情を浮かべる。
乱れた死覇装を整え、
声がする扉をじっと睨んだ。
・・・・・市丸隊長。
先日あたしを犯したばかりの・・・・。
・・・・・何で?
・・・・・・・・・なんで・・・・!?
は混乱したように白哉を見る。
すると、いつもの堅い表情の白哉。
もうどうしようもない。
の頭には諦めの言葉が浮かぶ。
震える手を抑え、
俯いて息を繰り返す。
目を閉じても、恐怖からは逃げられない。
ひたひたと近付く市丸の気配。
もう、其処に。
「・・・・・羨ましいなぁ。六番隊長サン。ボクも混ぜてや」
「はっ・・!?」
「・・・何を言って居る。」
「何って・・・・知らんの?3P。」
「嘘っ・・・!!」
冷静な白哉の声。
ガタガタと歯がぶつかり合うの声。
上手く出ていない。
恐怖と謎で混乱しきっている。
何故、此処に市丸が居るのか・・・・・それが掴めていない。
しかも、市丸の口からとんでもないことが出る。
の思考は真っ白に消えた。
視界が回るように痛い。
隊長格に同時に攻められたら
一たまりも無い。
あの市丸と
此処に居る白哉に・・・。
「・・・・・・?」
真っ青になるの頬をそっと撫でる白哉。
その行為がの恐怖を煽ってしまう。
が、白哉は静めてあげようと
優しく優しく、手を往復させた。
次第に落ち着くの息遣い。
「・・・・案ずるな。市丸は口だけだ。」
「・・っでも・・・・!」
「恐怖を感じるのは・・仕方無い・・・・だが、安心しろ。」
「・・・・・っ朽・・・・!」
ふわりと
抱き締められた。
白哉の良い香りが鼻を誘う。
を落ち着かせるには充分すぎて。
「・・・六番隊長サン。随分と良いご身分やなぁ。」
「市・・・丸・・たいちょ・・・・!!」
「・・・・」
音も無く。
気配も無く。
風を操っているかのように、静かに入って来た市丸。
あまりの霊圧に身の毛が弥立つ。
はじっと白哉の胸に顔を埋めていた。
さきほどの安心を取り戻すように。
白哉も、少し手に力を篭める。
深い笑みを刻んだ市丸が、ふたりのソファーへと足を運ぶ。
「・・・・・何でボクが此処に居るか・・分からん?」
「・・・・!」
「・・・・・教えてもろたんや。」
「・・誰に・・!?」
「・・・・まぁ・・・・・”当然”と言えることやけど。」
九番隊長サンや。
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・・・・微妙に白哉寄り!?(待ティ